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メモ [構想]

・言語を呼吸器による身体的拘束の視点から捉え直す。
・言語を音楽とのメタファーで見る。(ことにつながる、と思う。)
・アバウトな音節の入れ物があり(これをリズム単位と呼ぼう。)、そこに適当な長さの音節が入る。
・同じ曲の一番と二番で、同じリズム単位の中で音節が伸び縮みするが、発話者/聴取者はそこに同一性を認める。
・すなわちリズム単位は音節よりも(モーラよりも)、よりプリミティブな構造である。
・ハミングから音素/メロディーを除いたものがリズム単位。
・完全に分離はできないが、学習の過程でリズム単位の吸収が優先されるように見える。
・リズム単位のダイナミクスを、呼吸器の「吸気-呼気」ダイナミクスと定義する。
・「呼気」ダイナミクスは、さらに「呼気-静止」ダイナミクスに分かれる。
・「吸気-呼気」ダイナミクスにおける呼気領域を「リズム単位」と呼ぶことにする。
・「呼気-静止」ダイナミクスにおける呼気領域を「音節」と呼ぶことにする。
・再び仮説。
・幼児は、「リズム単位」をまず学習する。
・(リズム発話の効果)
・その後、様々な「音節」を「リズム単位」の中に当てはめる。
・その過程で、音節を構成する音素の発音はより明瞭になる。
・その過程で、品詞のカテゴライズ能力も促進される。
・(リズム単位認識の効果)
・tutorは同じリズムで何度も幼児に語りかける。
リズムが音素学習のための一種のコンテキストとして機能する。

・反仮説の吟味。
・音素の認識/発音学習がまず先にあるとすると、、
新規の言葉に対する包摂力が無くなる
模倣のための容器/土台が無く、速やかに対応できなくなる








関連論文 [構想]

Nazzi, T., and Ramus, F. :Perception and acquisition of linguistic rhythm by infants. Speech Communication, 41, 233-243, 2003
(韻律によるブートストラップ仮説)

C. Schafer, et al. : Heartbeat synchronized with ventilation, Nature, 392, 239-240, 1998
(心拍と呼吸の同期現象)

引用 [構想]

「(中略)乳幼児の言語獲得の初期に、言語の韻律、特にリズム特性が獲得を牽引する役割を果たすという「韻律によるブートストラップ仮説」(Prosodic Bootstrap Hypothesis)が提唱されている。例えば、Nazzi and Ramus(2003)によれば、乳児は生得的に言語のリズムを弁別する能力を備えており、生後早い段階で自分が学んでいる言語のリズムが何であるかを確認できる。その結果、そのリズムに最適化した単語の切り出し方略を用いることができ、それがその後の言語獲得をスムーズに進行させるというのである。」 (馬塚れい子, 「言語獲得の基盤をなすリズム認知」, 大修館書店, 言語, p62, 2009.6)

「(中略)音の時間的なつながりである「音脈(auditory stream)」が知覚される際に、一種の文法が関与するとの仮説を立てている。この「聴覚の文法(auditory grammar)」を適用する際の音脈の構成要素は「音の始まり」「音の終わり」「継続部」「空白」の四種類である。たとえば、「空白」->「音の始まり」というつながりは文法的であり、「空白」->「継続部」というつながりは非文法的である。ここから推測されることの一つは、母音のような音を、どこで音が始まったか判らないように少しずつ強くしてゆこうとしても、「空白」->「継続部」という非文法的なつながりに対応する、音がいつの間にか鳴っていたというような知覚内容は成立しない。「空白」->「音の始まり」->「継続部」というつながりが知覚的に形成され、「音の始まり」が必ずどこかの時点にあるように知覚されることになる。ここから、二つの母音を、それぞれ始まりをもつ別々の事象として聴取者に聴いてもらうには、あいだに空白時間を挟めばよいことが判る。」 (中島祥好, 「聴覚におけるリズム知覚」, 大修館書店, 言語, p73, 2009.6)



参考サイト(研究室) [構想]

A: 神保・小谷研究室
http://neuron.k.u-tokyo.ac.jp/?FrontPage
(心拍/呼吸の同期現象)

B: 理研言語発達研究チーム
http://www.brain.riken.jp/labs/langdev/index.html
(言語発達期におけるリズム知覚の役割)

C: 聴覚心理学研究室
http://www.kyushu-id.ac.jp/~ynhome/JPN/index.html
(主観的リズム化、音脈等)

D: 理研生物言語研究チーム
http://okanoyalab.brain.riken.jp/pub/jp/
(性淘汰による進化理論、言語インタフェースとしてのリズム)

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