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日本語でとことん笑いをやればいいじゃない。

衣が寝てから、
しんぼるを見た。
レイトショーで。

私が松本映画で無意識的に期待しているのは、
初期のvisualbum(しか知らない)を見たときに衝撃を受けた、
「強烈な違和感が静かにそこにある」
張りつめたカフカ的な空気感なのだと思う。

大日本人では、
映画仕様の強烈な違和感が存在しながらも、
それに対するexcuseがうるさくて、
特に、顔の見えないインタビューアーがその役割を果たしていて、
あの存在本当にいらなかった。

それで、しんぼるは、
メキシコパートの映像はかなり好きだったし、
最後の方で、何か一つ抜けたな、と思えるところもあったし、
静かな映画館で実はこっそり何回か吹いてしまっていたし、

が、

そうした事実を脇に置いて、
現に感じている総体的な印象を問い合わせてみたところ、
そんなにハッピーな感じではない、というのが、
本当のところのようです。


松本パートの前半部分が、
ユニバーサルな笑いを意識しすぎていて、
あんなベタなことようやるわってのもあったし、
世界を意識してるとか言ってたけど、

そうやって自分の育ったとこの言語を捨てていく過程で、
松ちゃん固有の空気がごっそり抜け落ちちゃっているというか、
あんな、定型的なズッコケを挟まれても、
世界だって気を使って失笑するしかないでしょうよ。
(いくつかは笑いましたよ。心から。)

日本語でとことん勝負すれば、
いずれつながるところとはつながるのだと思うのだけれど。

とにかく、前半の松本パートを除けば,
何か今後の松本映画への期待を感じさせるような素材がちらほら見えたし、
次回作もまた多分見に行くんだろうな。
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