SSブログ

ひどい話

先月、レイズの岩村がセカンド塁上でダブルプレーを中継する際に、
膝に足を入れられて今季を棒に振るという事態に至った(これを涙なくして語られようか)その映像を見て(見る前から怒りがふつふつと)、
やはり私はこうしたプレーを受容している文化なり精神なりを理解することはできないし、
一刻も早くこんな卑劣なプレーはスポーツから消えてしまえばよいと思っている。
私はもちろんクロスプレーが卑劣だとかそんな女々しいことを言っているのではなく、
クロスプレーは正にお互いがそれなりに平等にクロスできる状態においてこそされるべきだという、
それなりの不確実性が存在して「ゲーム」として成立する状態においてこそされるべきだという、
だから、仕掛ける側は「空気を読んでやれよ」という、
相手が防御態勢に入れない状況で攻撃したら相当『しら〜』って空気になるよという、
至極健全な感受性に由来する主張を述べているだけなのだけれど、
こうした一見曖昧な主張では、
残念ながらハッスル的マッスルポピュリズムやフォアザチーム的ナショナリズムの大波を打ち返すことはできないことは経験的にわかっている。

引退した元木という選手が、一塁ランナーのときに守備に体ごとぶつかりにいってダブルプレーをよく阻止していたものだから、「くせ者」とマスコミに持ち上げられていたことを思い出した。あんな寝込みを襲うような行為とても褒められたもんじゃない。捕球や送球動作の一連の動作の中で防御態勢が全くとれないようなある種のデッドポイントというのは必ず存在する。それは例えば、高いフライを追って捕球するときに、そのボール以外に意識を向けることができないのと一緒なんだけど、そんな相手に(そんな相手にだぞ!!!)体ごとぶつかっていけば、そら結果は目に見えてるでしょう。やったもん勝ち。ひどい話だ。

ひどい話だ。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

2009-05-12近況 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。