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2009-05-12

i'm in a hotel in kobe.

一眠りして外に出ようと思ったら部屋の鍵がない。
そういえば眠りに入る私の曖昧な意識の輪郭部分に柔らかく干渉してくるような
ごそごそとした感触のノイズがドアの辺りで一時発生していたような記憶がある。
フロントに電話をするとやはり鍵が届いていた。
外の錠口に差し込まれたままであったらしい。

こうした信じられいミスも、
ここ一年で二度目となると、
私固有の認知的機構に根ざした
現象論的/力学的なプロセスについて思いを馳せずにはおれない。

ホテルでテレビを見る。(夜にテレビを見るのは久しぶり)
モギケンが脳がどうのと「クローズアップ現代」でしゃべっていた。

[リラックスするのがよい]とか[体を動かすことよい]とか、
ほとんど目新しさの感じられない事実を、
徐々に脳科学的なEVIDENCEがたまりはじめているという言い訳のうえで
(しかし何のデータも提示されないまま)、
前頭葉とか感情とかいうテクニカルタームを織り交ぜつつ紹介していた。

なんだか、私が本屋でバイトしていたときに心底嫌いだった、
心の弱っている人に取り入ってベストセラーを連発する自己啓発家みたいな空気を感じる。

氏は、そうしたことを伝えることに何かしら使命感を感じているのだろうか。そうしたレイヤに対する脳科学の貢献度が1%にも満たないことを自覚しているのならば、なぜ、わざわざゴールデンタイムの時間に出てきて、視聴者の思考能力をますます粗くする恐れのあるような言説をばらまく必要があるのだろう。統計の外に弾き出されてしまう一回性の重みを繰り返し力説していた人のイメージからはあまりのギャップだし、昔からblogを読んでいた私としてはがっかりだよね。

眠い。
明日スライドを作ろう。
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